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2017年7月 1日 (土)

EPO/「本質的に生物学的な方法により生産された植物又は動物」の審査・異議手続 再開へ(EPC施行規則改正と7月1日より直ちに施行)

だいぶ久しぶりの更新になってしまいました(前回の更新から春を飛び越して夏になってしまいました)。申し訳ありません。
 

20170630pht
(2017年6月30日撮影、workspaceにて)

欧州特許庁(EPO)は、2017年6月29日付のニュースリリースにて、発明が交配や選別といった「本質的に生物学的な方法(essentially biological processes)によって生産された植物又は動物」に関する案件の審査および異議申立手続が、昨年(2016年)11月以降停止されていましたが、この停止が解除され、7月1日以降、順次、審査および異議申立手続きが再開されることになりました。

また、同6月30日に、この決定に伴う内容を反映したものとして、EPC施行規則の第27条および第28条の改正を公表し、翌日7月1日より直ちに施行し、再開した審査及び異議申立手続に反映させる旨も公表されました。

29 June 2017
EPO clarifies practice in the area of plant and animal patents
https://www.epo.org/news-issues/news/2017/20170629.html


30 June 2017
Decision of the Administrative Council of 29 June 2017 amending Rules 27 and 28 of the Implementing Regulations to the European Patent Convention (CA/D 6/17)
https://www.epo.org/law-practice/legal-texts/official-journal/ac-decisions/archive/20170630.html

「本質的に生物学的な方法」によって生産された植物又は動物(「本質的に生物学的な方法」というプロセスで特定された物(プロダクト・バイ・プロセスで特定された物)(物/products))自体の特許性について、その扱いが拡大審判部の判断と、欧州委員会のバイオ指令の解釈とで齟齬がありましたが、今回、6月30日付(7月1日より施行)でEPC規則の第27条と第28条とが改正され、これらについても、特許性が認められないことが明確になりました。

つまり欧州特許庁拡大審判部による「ブロッコリ事件II」(G2/13)および「トマト事件II」(G2/12)の審決による立場が否定され、「本質的に生物学的な方法」により得られた植物又は動物についても、特許が付与されないことが明確になりました。


(2017年6月30日に公表されたEPC施行規則改正の概要)


1.EPC施行規則27の(b)項を下記のように改正する。

「規則27
生物工学的発明は,それが次の事項に関するものであるときも,特許を受けることができる。
(b) 第28条2項によらない、動物又は植物。ただし,その発明の技術的実行可能性が特定の植物又は動物の品種に限定されないことを条件とする。


(英文)
(b) without prejudice to Rule 28, paragraph 2, plants or animals if the technical feasibility of the invention is not confined to a particular plant or animal variety;



2.EPC施行規則28について、従前の(a)~(d)項は、第1項の(a)~(d)とし、以下の第2項を新設する。

「規則28
(1) <従前の規則28(a)~(d)を、第1項とし、第2項を新設>>
(2) EPC第53条(b)のもと、欧州特許は、本質的に生物学的手段によりもっぱら得られた植物又は動物に関しては付与されない。


(英文)
(2) Under Article 53(b), European patents shall not be granted in respect of plants or animals exclusively obtained by means of an essentially biological process.



3.「この決定は2017年7月1日より有効となる。この決定の上記1.2.により改正された規則27および28は、この7月1日以降に提出された欧州特許出願、並びに、その時点で継続している欧州特許出願および欧州特許に適用される。」


(ご参考)
なお、上記分野の案件について審査等の手続をEPOが停止していた理由・背景などはこちらの本ブログの過去のエントリー(2017年1月13日)をご参照ください。

「EPO/「本質的に生物学的な方法によって生産された植物」の審査・異議手続の停止決定 ~拡大審判部「ブロッコリ事件II」 「トマト事件II」 その後」
http://blog.patent-pvp.com/pvp/2017/01/index.html#entry-86682090


以上
 

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