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2018年3月22日 (木)

海外品種登録出願説明会への参加

少し前になってしまいましたが、3月6日に開催された、「海外品種登録出願説明会」に参加してきました (相談員としてもお手伝いしてきました)。

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(出典:下記JATAFFのHPより)


平昌冬季オリンピックの女子カーリングの選手が、日本から流出した品種にもとづく「いちご」を食べていたのがここのところ話題になっていたことあり、この説明会の開催自体についても、テレビ(NHK等)や新聞、雑誌などでも取り挙げられていました。

説明会は、植物品種等海外流出防止対策コンソーシアム(事務局JATAFF)によるものですが事実上、農林水産省によるものといってよいものです。 6日の東京開催からはじまって20日までの間に、北海道から九州までの全国主要会場で開催されました。

会場は盛況で、100人近くの参加者があったでしょうか。これが全国で開催されたとなると、全体のでの参加者は結構な数になったのだと思います。

説明会は、海外の主要な当局の担当者がそれぞれの国の制度、手続について説明するものでした。品種登録について、こういったかたちで各国の当局者を呼んで講演会をするというのはこれまでなかったように思います。

どういった内容であったのか簡単にご紹介します。説明会は、午前中から夕方までと丸一日で、プログラムはおおよそ下記の通りでした。

(1) 挨拶をかねた最近の状況の説明
                (農林水産省知的財産課、課長)

(2) 米国における植物知的財産権の出願申請法
              (米国特許商標庁USPTO、審査官)
              (web参加、米国農務省USDA審査当局者)

(3) 欧州連合(EU)での植物品種権の保護
              (欧州植物品種庁CPVO、審査官)


(4) 海外品種登録出願の手続・準備
                  (日本の弁理士)

(5) 韓国の植物品種保護制度
               (韓国国立種子院、審査官)

(6) 中国におけるPVP申請
               (中国国家林業局、当局者)

(7) 中国における農業植物の新品種の保護ほための審査、申請の認可
               (中国農業部、当局者)

(8) 相談会

    (農林水産省の植物品種等海外流出防止対策事業の「指定代理人」による相談会)
      → 私も相談員として、参加・対応してきました。

今回の説明会では、各国の担当者が各国の制度だけでなく、出願の実務や、栽培試験用の現物をどのように提出するか、について具体的に、かつ詳しく説明していたのがとても印象的でした。

説明会でのポイント、参考になった点は以下のように思いました。

・各国でのブランド保護(商標保護や所管のGI(地理的表示)による対応)だけでは、日本から流出した有用な品種の保護には不十分。海外での品種登録の取得が必要。

・米国の場合、制度上、植物種によって取扱い先がUSPTOとUSDAに分かれます。
 具体的には農務省管轄の植物品種保護法に基づく、植物品種保護証の申請、
      USPTO管轄の植物特許の出願、および
           通常の特許出願
 について、それぞれの利用すべきケースや、グレースピリオドの違い、書類上の注意点などについて詳細に説明があった。

・欧州植物品種庁(CPVO)の講演では、
   EU特有の制度の留意点、
   栽培試験時期を考慮した出願のタイミングについての注意点、
   (EU領域内での)栽培試験地の事前の予想の仕方、
   栽培試験用資料(種苗)送付の際のEUでの検疫の話など。

・国内の代理人からの話では
   海外出願をする際に、日本の品種登録出願に加えて必要となるであろう追加情報、資料
   未譲渡性要件(新規性要件)についての注意点
   栽培試験用資料(種苗)の送付、提出の手続き対応の重要性
   (種苗の扱い、検疫、委託の対応可能な代理人を選定することの必要性、重要性)

など。

私自身は、相談員としても参加しました。相談案件もそれなりにあったこともあり、海外へ品種登録への関心がこれまでになく高まっていることを実感しました。

・海外品種登録出願説明会 2018年3月6日(火)~
https://www.jataff.jp/news/seminar/index.html#pvp201803

以上

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